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定年を迎えるのには55歳から準備しないと間に合わない!55歳の役職定年はチャンス!
現在50代の方の多くは、サラリーマンとして会社の指示や制度に従い、一生懸命仕事をすれば、定年後は退職金と国からの年金で生活できると教わって(刷り込まれて)きた年代でしょう。
しかし、ここに来て、増税、社会保険料負担の増加、場合によっては賃金減少、退職勧奨、役職定年、コロナショックなど、中高年を取り巻く環境は激しく変化、改悪されてきています。
この記事は、比較的若いころから明確に「会社後」、「退職後」を意識して「会社外」、「仕事外」で準備してきた筆者の経験をもとに、出来れば若いころから、最低でも55歳からは定年後に備えないと「間に合わない!」ということをお伝えし、その具体的な準備方法をお伝えしていきたいと思います。全ての50代に共通して役に立つとは思えませんが、少なくとも、少しは考え方をスイッチするヒントになると思うので、ぜひ最後までお読みいただき定年後準備の参考にして頂きたいと思います。
結論
- 定年後に備えるためには最低でも55歳から準備しないと間に合わない。
- 特に会社人生で、出世競争や会社の仕事のみに打ち込み、仕事以外の趣味や収益を発生させる仕組み、知識や技術、資産運用力や資産を築いてこなかった方々は最も危険な状況にあります。
- 出来れば30代、40代から、少なくとも50代に入ったら、会社の仕事は極力若い人たちにお任せして、その他の自分の仕事や資産運用、投資、事業を生み出し、定年後に備えましょう。
- 会社が大きければ55歳前後で役職定年があるかもしれません。チャンス!です。定年が60歳か、65歳であれば、55歳前後の役職定年は、がんばって勤めてきた会社が、貴方に与えてくれた「定年準備の絶好の機会」です。
- 役職定年になったあなたは、本当は、仲良し村(経営層)の住人から見たら「お荷物」です。
- あなたは、本当に仕事が出来ない人かもしれません。もしかしたら優秀過ぎて疎まれた方かもしれません。人間界もサル山も一緒です。経営者や権力者は、自分の身を脅かす優秀な人材は排除しようとします。ですから、本当に力のある優秀な人は、凡人から排除されます。
- 世渡りの技術に長け、自分を殺して権力者と人間関係を築くことが出来る人には敵いません。しょうがないのです。しかし、それはチャンスでもあります。これから独立していくために、会社の制度を思い切って使い倒し、60歳後に「くだらない組織」から離れられた「本当の幸せを実感」することにしましょう!
- あとから、「準備の時間があって良かった!」と思うのはあなたです。
なぜ定年後では間に合わないのかの理由と具体策
それでは、定年(卒業)してからでは、なぜ間に合わないのか?と、50代になったら出来るだけ早く準備をしなければならない理由、そして準備の具体策を考えていきましょう。
国からの年金…
- そもそも、老齢年金、つまり、厚生年金や国民年金から支給される(予定の)老後の年金額を確認したことがあるでしょうか?
- 確認したことが無い方や、いまいち不安な方は、「年金試算」とGoogleで検索していただくと、「年金見込額試算|日本年金機構」というページタイトルが表示されると思うので、そのページでご自身の年金見込み額を算出してください。
- これでは生活できないよ…という数字になる方がほとんどでしょうし、実際に65歳から支給される時には減額になることも十分予想できます。
- 私は、自分自身での生活設計では、現在予想されている年金額の80%で考えています。
これからの変化と、50代の平均貯蓄額
- 50代の平均貯蓄額については、ちょっとショッキングな数字です…
- 詳しく知りたい方は、以下のリンクをクリックしていただくと、知るポルトさんのページで学べますのでご紹介しておきますが、家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」
- 50代の平均貯蓄額は1481万円、中央値は900万円だそうです。
- 平均貯蓄額は、一部のお金持ちが引き上げている数字なので、実際には900万円前後の方が 最も多いということになるわけです。この数字に対しては、人によって感じ方が違うと思います。ご自身のご家庭の貯蓄額と比較して安心した方や、不安になった方など様々だと思います。
- 老後2000万必要問題で炎上してから数年経ちますが、私もFPの一人として思うこととし て、実際には、900万円では到底足りない・・・というのが実態です。
- コロナショックで実感しましたよね。個人事業主だけではなく、大会社でもリストラされたり出向させられたり、減給になったりした方が多くありました。これからは、コロナショックのような大変化を前提として考えないといけないことを実感しました。
- そもそも「会社の寿命は30年」と言われたのは、それこそ30年くらい前ですが、今後は、更にもの凄い速さで変化していきます。その中には、会社の合併や、吸収、廃業などが相次ぐと思われます。つまり、自分の力で準備し、自分自身で稼ぐ方法や、資産運用で生きていく「FIRE」を目指さないといけない時代に「急速にチェンジ」していくということです。
- 雇用延長だけを目指す、会社にしがみつくような、みじめな老後の働き方は、少なくとも「目標とする」のはやめましょう!
だからと言って、簡単に会社を辞めてはいけません!
- 会社によっては、割増退職金などを「エサ」にして、早期退職に誘導する会社もあると思いますが、そんなに簡単にひっかかってはいけません。その前に、経営者に引退してもらいましょう。一番高い給料をもらっているのは経営者と経営層です。しかも判断、決断を間違って会社を危機に陥れるのも経営層ですからね。
- 重要なのでもう少し解説すると、そんなに簡単に長年勤めた会社を「自分自身の定年後準備が終わらない内に」辞めてはいけません!
- 会社勤めには様々なメリットもあります。健康保険、退職金、厚生年金保険料、場合によっては社宅、住宅補助など、会社に勤めているだけで(給料分の仕事をしていなくても!)様々は恩恵を受けている方も多いと思います。
- 会社でのくだらない出世競争や村社会に嫌気がさしている方は、「会社が準備してくれている福利厚生制度を中心としたさまざまなメリットを十分に、目いっぱい享受することを大事に」しながら、着々と準備をしましょう。
- つまり、本業があって、副業を準備するか、本業があって、資産運用の勉強をしっかりしながら将来に向けての準備、実践するというやり方が最も賢いやり方です。(サイドファイアーといい、セミリタイアではありません)
私の場合→マイクロ法人設立、個人事業開設届の提出
- 私も55歳でマイクロ法人を設立し、56歳で個人事業の開業届を提出しました。(事業の中身などは、他の記事で紹介していますが、様々な事業にチャレンジしています!)まだまだ元気なのでチャレンジ出来ることだと思います。
- 60歳まで何の準備もせずに過ごしてしまうと、そのまま惰性で65歳までの雇用延長を選び、その収入に頼らざるを得なくなって、あまり優秀とは思えない年下の上司にも仕えないとならないかもしれません。体力が衰えていくから気力も衰えて行くでしょう。
- つまり、まだまだ「気力、体力のある、遅くとも50歳前後から、準備をスタートしないと、どんどん厳しくなるよ!」ということです。もちろん、カーネルサンダースのように65歳でKFCを起業した方もいらっしゃいますから、一概には言えませんけどね。
マイクロ法人の設立や個人事業開業で新たな自分に挑戦する!具体策
私は、若いころから、さまざまな資産運用に取り組み、40代で純金融資産1億突破を達成しました。それなりに勉強してリスクをとってきたので成し得たことだと考えています。
現在、ほとんど種銭が無い方には、「これからでも間に合う」とは言い難いのですが、投資により少しでも増やしていくことは可能だと思います。
というか、投資しないで資産を増やす方法はほとんどありません。
定期預金ですら、良くて年利0.01%という時代なのですから。
皆さんにお勧め出来る前提知識としては、FP資格、簿記、宅地建物取引士などが実戦で役に立つと思います。
ただし、資産運用については、勉強や資格よりも、実践力、度胸がより必要です。(資産運用の勉強は必要だと思いますが、実践しなければ、結局、身に付きません)
50歳からでもプラスにしていくことは可能ですし、これからインフレ傾向になっていくと思いますので、日本円だけで資産を保有していることは本当に危険だと思います(住宅も円建て資産です)
出来るだけ早く運用をスタートしなければなりませんが、これらの具体策については、また別の記事を読んでいただければと思います。
サイドFIRE、副業準備の具体策
私は、先の通り、55歳で主に税金対策と、新事業を展開するために、「妻を社長に合同会社を設立」しました。設立してしまえば、収益を発生させなければなりませんから、その内容、事業を必死に考えます。
私の場合は、太陽光発電事業やトランクルーム投資などからスタートしましたが、現在は、それらの事業、投資を継続しながら、ブログやYouTubeを収益化するために準備をしています。
もっとも、これらは趣味と、参考になる情報を世の中に発信して、少しでも自分の経験を世の中に生かしてもらおうという使命感の方が先行しており、収益には結びつかなくても構わないというスタンスで取り組んでいます。
大事なのは、会社勤め、サラリーマンとしての本業だけでなく、出来るだけ早い段階で、
- 自分に出来ることは何か?
- どんなことで収益や利益を生み出すのか?
- ぼーっとテレビを見ている時間があれば、様々なメディアで勉強したり、実践したりしながら、定年後に向けて有意義な時間を過ごす(準備をする)ということが大事だと思います。
- コロナでリストラされなくても、いつかは退職の日を迎えるわけですからね。
副産物としての精神的自由
勤めている会社によって異なりますが、役職定年制などがある会社では、出世コースから外れてガックリ来ている人や、そもそも50代になるまでの間に出世競争に敗れ、世捨て人?のように暮らしている方が多くいらっしゃいます。
もともと優秀なのに、本人の能力と出世には明確な因果関係は無い、ということに気が付くのが遅れたばかりに、不平不満や、恨みつらみで人生を台無しにしている人がいます。
もったいないですね。
既に書いた通り、出世は能力だけでは決まりません。
「一引き、二才、三学問」なんてことも言われるくらいです。
つまり、一番大事なのは、トップや上司との人間関係、つまり「引き」です。
二番目に才能、三番目は学閥、といったような意味です。
二番目に才能がくるのは救われますが、一定以上に出世して行くためには、上司から見て、「俺を攻撃せず、無条件に支えてくれる忠犬のような部下」にならないといけません。
でも、「忠犬のような部下」、こんな生き方は、いくら生きるためとはいえ、嫌ですよね?
私は、ある程度の資産を構築することが出来ていたので、いざとなったら転職でもするか…と思うことが出来ていたので良かったですが…
そうでない方は、早くそうなって、すっぱり気持ちを切り替えましょう!
あとは生き方の問題と、さばさばしながら、他に人生の目的と意味を求めたら良いのです。
これが出来ないとサラリーマンとして成仏できず、いつまでもブツブツ(仏仏?)言い続けることになります。
さっさと考え方をチェンジし、定年後に備えてください!
本当に自分自身に力があるなら、事業を興しましょう!
資産運用や事業投資で財を成し、サイドFIREを目指しましょう!
あるいは、定年の時に笑顔で「バイバイ!」が出来るように、完全FIREを目指しましょう!
私は、定年時には純資産を2億円にする計画を立てています。今の純資産でもサイドFIRE出来ますが、「会社には所属していて、同時に、その他の副業で、例えば、減価償却などで表面上の赤字を出し、税金還付を受ける方が得」なので、「副業も本業」と思って準備し、実戦しています。
ある意味、たいていの企業や組織は、本当にくだらない村社会だと思います。(特に日本は)
このような日本的村社会に馴染めない方は、自らの意志で飛び出すために、様々な会社員としての恩恵を受けながら、サイドFIREの準備が出来る時間的、精神的余裕がある状態を目指しましょう。
あるいは、そのような時間を自分自身で作り出しましょう!
そうです。副業が軌道に乗り、ある程度の資産や将来の見込みが立ってくると、「精神的な自由」という「副産物」が手に入るのです。
これは、何物にも代えがたい喜びです。
狭い会社の村社会で、くだらない人間関係や、村社会独特のルールに苦しんでいた昔の自分が可笑しく思える位です。
まとめ
一に行動、二に行動、三四が無くて、五に行動!でしょうか。
計画を立てるけど、実行するという人は、1%にも満たないと聞いたことがあります。成功哲学の祖といわれたナポレオン・ヒルが実験したとのこと。
人は何回挑戦したらあきらめるか?を確かめたそうです。
答えは、0.8回。つまり、計画を立てただけで1回もチャレンジしない人がたくさんいるということ…
それでは絶対に成功しませんね。さて、あなたはどっち?
ちょっと、この記事では、資産を増やすための具体論に欠けましたので、その他の記事もお読みください。
また今後、より具体的な記事も書いていくつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。
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